「赤ちゃんのビタミン」といわれることもある葉酸は、妊婦さんにとってもっとも積極的にとってほしい栄養素のひとつです。
葉酸とは、ビタミンB群のなかまです。
水に溶けやすい「水溶性ビタミン」で、最初は、ほうれん草から発見されました。

葉酸は妊娠前から…赤ちゃんの先天性障害のリスクを減らす

赤ちゃんが生まれつき持っている障害のことを「先天性障害」といいます。
妊娠初期のママが葉酸を積極的に摂ることで、赤ちゃんの先天性障害になるリスクを70%も下げることが、アメリカをはじめとする欧米の研究でわかりました。

日本でも2000年には厚生労働省がママたちに「葉酸を摂取するように」と呼びかけ、今では母子手帳にも葉酸の必要性が載っています。

葉酸は妊娠中に…ママの貧血予防

妊娠中は、赤ちゃんに優先的に酸素を届けるため、妊婦さんの血液は、いわば薄くなったような状態になります。

そのため、妊婦さんは貧血になりやすいのです。

貧血には、鉄分が足りない「鉄欠乏性貧血」と、葉酸やビタミンB12が足りない悪性貧血」があります。

悪性貧血には「巨赤芽球性貧血(きょせきがりゅうひんけつ)」と、よばれるものがあります。
これは、赤血球が不足することで起こる貧血のこと。

赤ちゃんが大きくなる、妊娠中期~後期の妊婦さんは、とくに貧血になりがちです。
葉酸はビタミンB12とともに血液を増やす作用があるので、妊婦の貧血予防に欠かせません。

葉酸がつわりに効くって本当?

「葉酸がつわりにも効果がある」という話は、本当なのでしょうか?

葉酸が、直接吐き気を抑える、というようなことではありません。

葉酸は、質のよい血液をつくるため、体中の血行がよくなります。
血行がよくなると、自律神経の働きがよくなり、ホルモンバランスが整うのです。

つわりは、自律神経のバランスがゆらぐことで、悪化するともいわれています。

葉酸を摂ることで自律神経のバランスが整い、つわりが軽くなる人もいるようです。

葉酸が産後のママの回復をサポート

産後のママは、子宮をはじめ体のあちこちが弱っている状態です。

さらに母乳にも栄養が持って行かれるため、産後の体はかなり負担が大きいといえるでしょう。
葉酸は、細胞の生まれ変わりに欠かせない栄養であるとともに、母乳の元である血液を作ります。

産後の体をつくっている細胞が生まれ変わり、母乳の質を高めるためにも、葉酸は必要をいえるでしょう。

葉酸が妊活中の受精卵の着床をサポートする

妊娠を望む女性は、妊娠前から子宮内の環境を整えておくことが大切です。

葉酸は赤血球を作る働きがあるので、血液がしっかりと身体をめぐることで子宮の働きがよくなり、子宮内膜を厚くすることにつながるといえます。

また、受精卵が子宮内膜に着床すれば、細胞分裂がはじまります。
葉酸は細胞分裂が正常に行われるのを助けるので、受精卵が成長するサポートをするのです。

まだまだある!葉酸のうれしい作用

葉酸は、妊活から産後まで、赤ちゃんとママに大切な栄養素です。

ほかにも葉酸をしっかり摂ることで期待できる効果をまとめてみました。

血流がよくなることで期待できること

  • 子宮内膜をフカフカにする
  • 基礎代謝がアップ→ダイエットにも◎
  • 生理不順
  • 便秘
  • ストレスやうつ
  • 肩こり
  • 脳梗塞
  • 貧血

細胞分裂の促進で期待できること

  • ダウン症リスクを下げる
  • 先天性障害のリスクを下げる
  • 肌荒れを美肌に
  • 薄毛対策
  • 質のよい精子

このように、葉酸は赤ちゃんや妊婦さんはもちろん、すべての人にとって積極的にとってほしい栄養素なのです。

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