重たい話をするつもりではありません。
様々な事情があって、一人で子育てをすることになったシングルマザーの方々と触れる機会があり、私なりに彼女たちの強さや未来、働き方について意識の持ち方を考えさせられる機会がありました。

私自身は、ごくごく一般的な離婚することのなかった両親に育てられ、今では妻と娘の三人暮らしです。また離婚経験もなく、男性であるため女性の立場やシングルマザーの方々の気持ちを理解しているとは言えないかもしれません。また、今まで、私の周りにシングルマザーの方がいなかったせいか、失礼な話かもしれませんが、シングルマザーについて深く考える機会がありませんでした。

ただ、とある集まりで、シングルマザーについて深く考えさせられる出会いがありました。

シングルマザーは106万人以上

平成27年度のデータによるとシングルマザー(母子、父子)の世帯は106万人以上いらっしゃいます。(参照:総務省統計局「世帯構造等基本集計結果」平成27年国勢調査)母子・父子の割合は、約90%がお母様がお子様を引き取られております。他国の調査はしておりませんが、日本においては、女性が引き取られ、育てていくというのは戦時中から意識は変わっておらず、裁判になった際もお子様の成長過程で母親が必要という裁定がされることが多いです。
シングルマザーの約78%の方が離婚によるもので、死別は6%、未婚が6%という状況のようです。直近では未婚のシングルマザーが急増しているようですので、前述の割合はもう少し変わってきているかもししれません。また、男性が引き取られる割合は数%程度ですので、いわゆるシングルマザーは約100万人以上いることになります。

現在では、日本にはシングルマザーが120万人以上いると言われています。そのシングルマザーの7割以上の人が家計が苦しいと訴えています。その理由として、全国平均の年収のたった40%しかないという現状も理由の一つだと言えます。

では何故、たった40パーセントの年収しかないのか。それは子どもを育てながら働くという環境が、大変厳しい社会であることが言えると思います。

社会を変えるのは簡単なことじゃない!それでも子どもたちは日々大きくなり、私たちは日々年を取っていきます。先ずは自分でできること、「精神的自立」「経済的自立」へ向かうことで、少しでも厳しい生活から抜け出す必要があります。

シングルマザーの中でも自らの力で自立を掴んできた方はたくさんいらっしゃると思いますしかしその方法を教えてくれるところが今までなかったので、みな試行錯誤をしながら、時間を掛けて自立へと進んできました。。。。

若年の「シングル・マザー」の頼りどころとその先

全員ではないものの、多くの未婚で未成年や若年層のシングルマザーは、「他の世帯員がいる世帯」で暮らしている、いわゆる親御さんや知人を頼って子育てをしておられる割合が高いようです。
若年層のシングルマザーの方は、まだ社会経験が浅く、収入も安定していないことから親御さんを頼られるケースが多いようです。
若くしてシングルマザーになり、精神的にも不安定な状態の方々もいらっしゃるかと思いますので、頼れる方が近くにいることは、一旦の精神衛生上非常に助かる存在だと思います。
(誰も頼る方がいなくて、一人で悩んでおられる方は、全国自治体に「いのちの電話」という相談窓口がありますので、今悩んでおられることを相談することも可能です。)
また、シングルマザーの全員が頼れる場所があるわけではなく、親御さんを頼りにされているシングルマザーの方も親御さんより恐らく長生きするでしょうし、お子様も18歳以上になると助成金なども打ち切られるため、いつかはご自身で自立や新しい生活を考えなくてはいけません。

シングルマザーの考える幸せとは?

  1. 「お金を稼ぐ力を養う」
  2. 「共感しあえるコミュニティ」
  3. 「再婚という幸せ」

子どもを育てる女性は、優先順位を決めることが必要な時があります。子育てか、仕事か。または、女性としての人生、母親としての人生。どれか一つである必要はなく、自分が必要と思うものは貪欲に求めて良いと思います。人生のパートナーを求め続けるのは、人間としては当り前のこと。失敗をしているからこそ、得られるものがあるはずです。

自立に関しては、様々な方法があるかと思いますが、やはり周りの支援や協力が不可欠だと思います。「いのちの電話」も電話相談までは乗ってくれますが、自立までの支援は行ってくれません。
今でこそ労働者不足や労働契約法の改正で、有期労働契約が繰り返し更新されて通算5年を超えたときは、労働者の申込みにより、期間の定めのない労働契約(無期労働契約)への転換できるようになったことで、以前よりは労働環境も改善されてきてはいるようですが、シングルマザーへの企業の理解は、まだ浸透しておらず、これから外国人労働者も含めてダイバーシティ化が進み、広く人材を活用しようという考えが広く取り入れらようとしています。

シングルマザーのための支援団体に相談するという選択

冒頭で私が、とある集まりでシングルマザーについて考えさせられるきっかけとなったのが、一般社団法人日本シングルマザー支援協会の江成道子さんにお会いする機会がありまして、、彼女たちのパワフルさに圧倒されました。彼女たちは「少し元気なシングルマザーがまだ元気になりきれていないシングルマザーの手を引こう」をスローガンに、シングルマザー、元シングルマザー、シングルマザーになる可能性がある人、シングルマザーを応援したい人たちで手をつなぎ、「女性が子どもを育てながらも働きやすい社会を目指しています。母親が『前を向いて歩いている』姿を見せることで、子どもたちを夢のある明るい未来へつなごうと一生懸命活動しておられます。

神奈川県を皮切りに全国主要都市でシングルマザーの支援に関する取り組みを次々と提携しており、シングルマザーに関する知識が浅い自治体に代わって、協会がその相談窓口となり、様々な支援を行っております。支援の内容は協会サイトをご覧いただければと思いますが、以下がざっくりとした支援の流れです。

ご自身にあった自立支援プログラム、「リライフ(Re:Life)」

日本シングルマザー支援協会が長年かけて培ってきた知識と経験、実績を形にした自立ステップです。

  1. 不安の解消
  2. 能力の掘り起こし
  3. 課題を見つける
  4. 解決法を考える
  5. チャレンジする

これらのステップ分けがされており、シングルマザーご自身の今の状況に合わせて、心の持ち方や行動の方法などを再認識していただくという自立支援プログラムです。

そのほかにも、
ランチ会や再恋愛パーティー、企業コラボイベント、職業体験イベントなど様々なイベントが定期的に行われていますので、一人で考え込まずに良い刺激をもらえるチャンスです。

また共感できる仲間を作るために素直に向き合える仲間作りを支援されています。「同じ想いの人たちがいる」これほど強いことはありません。

共感できる仲間が増えると、自然と前向きな行動ができるようになり、結果、収入がついてくるということを体感していただく支援をされているようです。もちろんご自身の頑張りも必要だと思いますが。

最終的には、お仕事見学会への参加や面接のサポートもされていますので、ご自身の殻に閉じこもらず、新しい世界に飛び込むチャンスです。

一般社団法人 日本シングルマザー支援協会

まとめ

もう自立してるよ!な方やそもそもお金に困っていないという方もいるでしょうが、多くの方が収入面で困っているのは確かです。自立することが最終目的ではありませんが、助成金ばかりに頼っていると、仮に支援してくださってる親御さんが亡くなった後やお子様が18歳以上になった後にシングルマザーのままで、自立を考えないようでしたら、先々どんどん厳しい生活になっていきます。

ただ、幸いにも先に述べたダイバーシティの考え方が広まり始めていますし、労働力不足はどんどん加速する一方ですので、この先様々な企業で働き方の改革が行われるでしょうから、まだ自立をお考えでない方や諦めている方は、まず何か行動に移してみませんか?

また、完全に私見なのですが、シングルマザー(父子も)は一つの生き方なのだとも考えています。これから、どんどん多様なライフスタイルが増えてくると思います。我々男性も企業も新しい働き方を求められる時代に入っていきます。色々と考えさせられる出会いでした。

最後に

日本シングルマザー支援協会の代表である江成道子さんをモデルにした「single mom 優しい家族。」という映画が10月6日公開されます。

監督の松本和巳さん(ドラッグストアのマツモトキヨシのお孫さん)と江成さんが交流するなかで、シングルマザーやひとり親のリアルな日常を少しでも多くの方に知らせたいという想いが深まり、日本シングルマザー支援協会のメンバーや会員の方、江成自身などの体験を元に本映画の原案が作られたそうです。

映画では、一人娘を育てるシングルマザーの愛実(内山理名さん)が、シングルマザー支援協会の助けを得て、悩みながらも自立していく姿が描かれております。

私も今から公開が楽しみです。

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