胸ポケットなどに入れたiPhoneをいれてトイレや台所などに落下させてしまった場合や、コップや食べ物をこぼして大量の液体をかけてしまうといったトラブルは珍しくありません。比較的新しい機種のiPhoneであれば耐水性があるので、雨で濡れたり濡れた手でディスプレイに触れる程度であれば故障することはありません。それでも完全防水ではないので、本体に大量の液体が長時間かかる、もしくは水深が深すぎると内部の基板に水分が侵入して故障の原因になってしまいます。特にイヤホン・充電用のUSB端子、SIMカード挿入口、また、何度も落下させたことによる筐体の変形や歪みの隙間から濡れてしまう場合には要注意です。
水没が原因によるiPhoneの動作不良時の対処方法ややってはいけない事などをご紹介します。

電源を切って水分を拭き取り乾燥させる

iPhoneに大量の水をかけてしまった場合や本体が完全に水没した場合には、まず最初にすべきことは電源を切って本体に付着した水分を拭き取ることです。比較的新しいiPhoneであれば水濡れなどが原因で漏電が発生するとシステムが電流異常を検知して、自動的にシャットダウンする仕組みになっています。ディスプレイに触れてみて電源が入っていなければ、既にシャットダウンしています。電源を切った後はケース・イヤホン・ケーブル類・SIMカードを全て取り外し、乾いた布やペーパータオルなどで本体に付着した水分を拭き取りましょう。端子の隙間などに入り込んだ水滴は、ティッシュを丸めた先で完全に拭き取ります。
本体の表面に付着した水分を拭き取ったら、内部を乾かす必要があります。シリカゲルや石灰の乾燥剤を詰めたビニール袋などにiPhoneを入れて密封し、そのまま常温で数日~1週間をかけて乾燥させましょう。乾燥後に電源を入れて作動すれば、ストレージに保存してあったアドレス帳やその他のデータを取り出すことができる場合があります。

ドライヤーで乾かすのはNG

iPhone内部に入り込んだ水分を乾燥させる際に絶対にやってはいけないことは、ドライヤーの風を当てて内部を乾かそうとすることです。ドライヤーの強い風を当てると水滴が基板の奥の方に入り込んでしまったり、バッテリーなどのように熱に弱い部品が故障してしまう恐れがあるからです。内部の水を出そうとして本体を強く振る行為もNGです。もしもiPhone本体を強く振ると、基板に付着した水滴が別の場所に移動することで被害が拡大してしまう恐れがあるからです。iPhoneの表面や端子の隙間に付着した水分を丁寧に取り除いた後は、室温の状態を保ち、乾燥剤などを利用して数日間をかけて本体内部を乾燥させるようにしましょう。

バックアップをとろうとパソコンにつなげるのはNG

iPhoneにはアドレス帳や写真・動画・音楽などの多くのデータを保存することができます。水没したiPhoneが故障すると大切なデータが取り出せなくなってしまうので、バックアップを取ることが大切です。ただし内部が濡れている状態で電源を入れたりUSBケーブルでパソコンに接続してデータの読み込みをすると、回路がショートして二度とファイルの読み込みができなくなってしまう恐れがあります。乾燥していない状態もUSBケーブルを接続すると自動的に充電が開始するので、感電や発熱・発火の危険性があります。水没した直後にデータを取り出そうとして電源を入れたりパソコンにつなげることは非常に危険なので、絶対に行うべきではありません。
数日をかけて内部を乾燥させた後に電源を入れて操作ができるようであれば、パソコンなどにバックアップを保存するようにしましょう。

なるべく早めに修理依頼を出す

乾燥後に再び電源を入れてデータのバックアップに成功した場合でも、そのまま使い続けることは避けるべきです。電源を入れて正常に作動するように見えたとしても、iPhoneの内部には水分が残されている場合があるからです。内部に水分が残っていなくても基板の金属部分が水やその他の液体で腐食している恐れがあり、そのまま使用し続けると故障の原因になります。このため、データの保存に成功したらなるべく早めにApple StoreかApple製品の正規修理サービスを実施しているお店に持ち込んで修理に出すようにしましょう。Apple Storeに修理を依頼すると本体交換となり、同一機種の新品を受け取ることになります。Apple Care+に加入していれば、加入後2年以内に限り最高で2回まで7,800円で修理サービスが受けられます。水没の場合は新品との交換になることが明らかなので、Apple社のiPhoneエクスプレス交換サービスを利用する方法もあります。

水没に備えた落下・防水対策

iPhoneは携帯端末なので、どんなに注意を払っていても水濡れや落下などの事故が起こる恐れがあります。このため、あらかじめトラブルに備えをしておくことが大切です。水濡れに備えて、iPhone用の防水・防塵ケースを購入して使用することができます。交換修理の費用を抑えるために、Apple Care+や携帯電話会社が実施するオプションサービスなどに加入しておく方法もあります。データの消失に備えて、バックアップを保存しておくこともできます。例えばiTunesを利用して定期的にパソコンにバックアップを保存しておくようにしてiCloudの同期設定を有効にしておくことで、大切なデータが失われるのを防ぐことができます。

最後に

iPhoneの落下・水濡れは、誰にでも起こり得るトラブルです。もしもiPhoneに大量の水をかけたり水没させてしまった場合には、ただちに電源を切ってから本体を拭いて内部を乾燥させることが大切です。ドライヤーの風で乾燥させようとしたり、内部が十分に乾燥していない状態でパソコンに接続してバックアップを保存しようとする行為はNGです。数日間をかけてゆっくり乾燥させた後にデータを保存したら、正常に起動したとしても修理に出すようにしましょう。こまめにデータのバックアップを行うことや、防水ケースを使用するなどの対策も有効です。

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